熱を伴わない風邪にものすごく悩まされている。
心と身体がどっちもかなり疲弊しているんでしょう…ということにしておいている。
好きな人がいつも自分を好きだとは限らない。また、自分を好きな人がいつも好きでいてくれるはずがなくて、嫌いになったり、どうでもよくなったりを繰り返したり、かと思っていたらぱっと離れていったりする。
努力さえすればなんでも叶うわけじゃない。自分の力ではどうとも動かせない事態に、いずれ必ず巡り会う。
今愛しているもの、日常の中にいる人、知らず知らずのうち信じこんでいたすべてが、いわゆるホンモノではないかもしれない。いつか手のひらをかえして鋭く攻撃してくる日がないとは言い切れない。
そういったことを一気に実感してしまった一年だったなあ。と、わたしは振り返る。
ここ一週間くらいはだいぶひどかった。最悪だ、とありありとわからないことが一番最悪だった。
そういったことをきちんと理解しないまま、こんなところまで来てしまった。呼吸に合わせて上下するおなかをぼうっと見ながらたどってみれば、なるほどわたしは今まで大失敗というものを経験したことがない。テストの結果は大体勉強時間に比例したし、中学も一年の受験勉強で第一志望に行けたし、委員だの係だのもやりたがれば大抵思い通りになったし、歌も踊りもやりさえすればそこそこ褒められたし、誰かからものすごく憎まれたことも知らなかった。
ある程度一生懸命やれば結果がついてきてくれた。
だからシワ寄せが来たのだ。
認めることが怖くて、目を背けていただけだった。
長い眠りから覚めない日々が続いていた。
身体自体も現実から逃げ出してしまいたかったのかもしれない。おそらく。わからないけど。
しかし残念なことに、昼、熱特有のだるさや寒さもないままベッドでうだうだしていることがあまりにも退屈で、つまらなくて、自分が求めているのは身体の休養なんかではないことを思い知らされてしまった。悔しい。実に。
寝過ぎてぱっちりしている目とは反対に頭はまだぼんやりしている。霧の中のように、景色を見渡せない。
ここまで理解して、未だにわたしは歩く方向がわからない。どっちへ歩いたらいい?どんな風に?どんな速さで?
考えているうちに、やはりどうでもよくなってしまって、眠くはない目蓋をもう一度閉じる。
時間だけが過ぎていく。
もうどこへもーーーたった今過ぎた一秒にさえーーー戻れないことを、わかっているはずなのに。